"God Help The Girl." (映画)
日本は未公開なようです。
来年アルバム出るし、その時に公開されるかもね。来日もするみたいだし。
スチュが映画に着手すると言ってから、かなりの年月が経ったけども、
いつの間にか完成して、もうヨーロッパではDVDが出てた。
(サポーターに日本人多し! さすがだな)

本人は完璧主義だけど、プロットと技術がそれに追いつかないんじゃないか、なんて思ってたけども、まあまあちゃんとした出来だった。
まあね、なんかベルセバ大好きいちファンが、
ベルセバの歌に感化されて撮った学生映画って感じは否めないけども。
だって、もう全編ベルセバづくしだからね。
しかも歌ってる時はもうPVにしか見えないし(笑)
脚本だって大したことないんだけど、
今年のベルリン国際映画祭で、クリスタル熊賞獲ったらしい。
オーストラリアに居た時、ドイツ人の女の子サンドラがベルセバ好きで、話が盛り上がったなあ。

ヒロインがブサい!
スチールはもう今まで通りのスチュの好み〜っ!っぽい仕上がりで素敵なんだけどさ、このエミリー・ブロウニングという女優が、もう黒柳徹子 にしか見えないです。
ほんと、ごめん、無理。
何その頬骨とエラっていう、なんでこの人選んだの・・・。
前髪が余計に黒柳徹子なんよね・・・。

キャシー役の子はコケティッシュで可愛かったし、
コーラスの子たちも可愛かったんだけどな。
映画の中で男の子たちはみんなヒロインに首ったけになるんだけど、わからんな・・・。そんな魅力的には映らない。まああんまり可愛すぎてもダメっていうのは分かるんだけど。
(スチールのモデルも、だいたいいつも半ブサな子を選ぶしさ)
ただ、メガネッ子ジェームズがプールに現れた彼女を見て、
「ワオ。キミの膝が好きだよ」って言うんよね。
もうその一言に全て集約されてる気がする。ああ、なら魅力わかるよっていう。

エミリー・ブロウニングはオージーなのだが、
劇中でもオーストラリアからスコットランドに来たことになってる。
バンドの友好を深めるために出たカヌートリップで、
「なんで太陽いっぱいのオーストラリアからスコットランドに来たのか」って聞かれて、なんやら好きなバンドの男の子(オージー)が、グラスゴーのどこかにいるはずだから来た的なことを言っていた。
でも彼女は拒食症のために入院している。
最初アントンがその好きだった男の子だったのかな、って思ったけど違うっぽい。
(俳優がフランス人で、変な英語を喋る。
ってかグラスゴーなのに、みんなグラスゴー訛りじゃない。
これは国際市場を狙ってのことなんでしょうか。訛り可愛いのに)

あと、どうしてもヒロインとキャシーがイゾベルとサラに見える。
ラストにロンドン行きを決めたヒロインが、止めるジェームズに向かって「私はどこかに行かなきゃいけないの!」(この台詞には共感できる) って言って、
変な金髪頭にして、ボーダーに豹柄のコートを合わせちゃうような変な子になっちゃって、っていう下りは、ほんとにイゾベルへの皮肉というか、あてつけにしか見えないんですけど!!
で、おっとりキャシーとジェームズは地元に残りました、みたいな。
スチュはまだ根に持ってんですかね・・・。
そんなイゾベルも、画像検索したらすっかり太ったおばさんになっていました・・・orz あんなに可愛かったのに・・・。

メガネっ子ジェームスと同じくメガネのドラムが喧嘩する時に、
先にメガネをさっと外して脇に置くのが可愛かった。
ボーダーとフレッドペリーは鉄板ですな。
もういい齢のスチュが、オリーブ少女(ちょいメンヘラ)の心を捉える、その繊細な感性を失ってないのが凄いと思う。
私はベルセバの歌詞の主人公♪的な女子ももういい大人になりつつあるが、新しいファンも増えるだろうな。
ミュージカルシーンは良い。
ファッションも良い。

管理人は品川のライブでステージでスチュとダンスを踊ったことがある。あとその後のアフターパーティにも行った。
ベルセバ好きが高じてグラスゴーに行って、
彼らが通ってた学校だの、スチュが住んでる家の界隈だの、
よく行くカフェや教会だのを見て回ったことがある。
作中にグラスゴーの街並みや公園が出てきて懐かしくなった。
また行きたいなあ〜。
一時期はグラスゴーの音楽シーンばっかチェックしてる時もあったけど、最近はどうなってるんでしょうね??
新しいアルバム楽しみだな〜☆
ドイツに来たらライブ行こっと!







 
2014.12.22 Monday | cinema | - | -
『ニンフォマニアック』(無修正版)
うらやましいだろぉ??無修正版なんだぜ?
性に開放的なこのドイツですからの。
もちろんなんのモザイクもかかっておりません。
それでエロいのかというと、全然エロくないんだけどもね。
(主人公が貧乳でガリガリだからだろうか・・・。
これがむちむちわがままボディだったら別だろうね)
ディレクターズカット版ではないので、過激度は薄い。

会社に居た頃オプティカル(フィルムの合成)でぼかしを入れたり、
初号プリントに直接一コマ一コマパンチを入れたり、
映倫試写後に大幅に編集しなおされたりするを見て、
この国の姓による後進さをまざまざと感じたよね・・・。
写真展で局部に布掛けちゃうんだからね・・・。
どんなけ恥ずかしがりやなの、っていう。21世紀だよ今。
(余談だけど今日水原希子がIGにあげていた写真一枚で、すっげー炎上していた。日本人よ・・・どこまで純粋なんだよ・・・。芸術とは人を挑発し揺さぶるものなんだよ。思わずコメント書いちゃったよ。
結局「不快」だの「下品」だのという意見も、その人物の感受性から出てきた意見なわけで、まあだからその人物の感性はそこから先は磨かれないってことすかね)

英語で鑑賞。
シャルロット・ゲンズブールの英語はわかりやすい。
(声が若い!かわいい!)
若い頃を演じてるステーシー・マーティンという女優の透明感がハンパなかった。ちゃんと受け口だしね。
どっちかというと若い時の母ちゃんの方(ジェーン・バーキン)に似てるかな。でもエロ度は『ドリーマーズ』のエヴァ・グリーンの方が上かな。
もう乳ないしあばら骨見えてるしやたら胴長いしで、
身体がちっともエロくない。演技もそんな上手いとは思えん。
後半のシャルロットに比べたらね。
たぶんね、キレイ過ぎるんだよね。だからエロくない。
適度に美人で、適度に肉付いてる方が生々しくてエロいよね。
だからこれはやっぱりポルノとは一線を画すと思う。
この映画は観客がヌケるようには作られてないもん。
あくまで女の半世紀を書き、そこにトリアー君の言いたいことを詰め込んでるんよね。
あと主人公のファッションがめちゃ可愛かった❤❤❤

演出的にはブラックユーモアというか可笑し哀しというか、
主人公が真剣であれば真剣であるほど、彼女も周りの男も滑稽に映ってくるというか。
第一彼女自身が確信犯なわけで、自分がそんなだからって、別に死を望むとかそういうんじゃないのよね。
どんどん突き詰めていく、探究心に溢れてるわけであって。
そうすっともう男の方は美味しい思いするだけっていうか、
まあこんな女性の方からきたら願ってもないというか、
男なんてほんと一皮むけば「ヤリたい」「ヤレたらいい」「もしヤレるんならヤリたい」そればっか考えて下半身で生きてるようなものなんだから、こんな棚からぼた餅的なの断る筈がないってか。
それを証明する為に、結局あのラストを持ってきたんだろうしね。
結局そうなんでしょうよ、ていう皮肉。
男がそうなら、女も下半身で生きたらいけないのかよ、っていうのが彼女の生き方なんよね。男性脳に近いっていうか。

『アンチクライスト』程のショック度はないものの、
このラストを見て、ああ彼女がいく先は『アンチクライスト』のあのラストに繋がっていくのかな、と。(自分でハサミで去勢!ってやつね)
シャルロット嬢は昔から幸が薄い顔してたけど、
齢を重ねるにつれてそこにいい具合に疲労感や年増の色気が加わって、ますます薄幸度が増してきてるね。
まだ43歳だって。まだまだトリアー君の映画に付き合っていける年齢だね。期待してます。それにしても夫のイヴァン・アタルは奥さんがここまでやってもなんにも感じないんでしょうか。不思議だな〜。

それにしてもトリアー君はそんなに女性が怖いのでしょうか。
男根崇拝、ビバ男根☆ってのはヒシヒシ伝わってきましたけども
(ありとあらゆるのが拝めるからね)、それにしてもこの女性の描き方。
彼にとって、そんなに女性はミステリーなんでしょうか。
そんなに彼の中で克服したい課題なんでしょうか。
一見女性を擁護する立場、女性賛美っぽく見えるんだけど、実は女性に内在する悪魔に凄い魅せられてるというか、それに怯えてるというか。
そして一方では女性を蔑みたい気持ち、女性に復讐したい気持ち、ってのがヒシヒシ伝わってくるんですけども。(いったいぜんたい彼の映画の中で女性が不幸にならずに済んだことがあったっけか??)
ラストで自分が可愛がっていた少女(かつての自分をそこに見出し、その自分に自分を癒させた)にあっさりと裏切られる流れも「ほらやっぱ女ってこえぇ〜っ」って感じを受けるんよね。
まあ過去に自分がしてきたことのしっぺ返しがきたって表現なのかもしれないけど、ここ女性が観たら双方の気持ちが解かるし、ウマ・サーマンの絶叫も解かるし、主人公が家族も何もかも捨てて己の快楽の追求のみに走るってのも解からなくもない。
でも『アンチクライスト』ほど上手く描かれてるかというと、そこは淡白に軽めに描かれてたような気がする。細かく深くは描かれていない。
鬱映画3部作らしいけど、今作は笑えるとこもあったし(ラストのラムシュタインでも笑っちゃったよ)、鑑賞後も特にどよーんとなることもなかったよ。
だいたいトリアーとオゾンの作品は、こっちの鑑賞準備が整ってないと、なかなか観る気起きないもん。映画と対峙するって疲れるし。

以下雑感:
でたウド・キアー!この爬虫類顔!キャー!
でたジャン=マルク・バール!やめてー!ぼ、ぼ、ぼくの潜在的小児性愛趣味がっ!これホントに彼がエレクトしてるのでしょうか。ボディダブルでしょうか。
でたジェイミー・ベル!なんだか久しぶり!いい、いいよ、そのSっぷり!このマダムキラーめ!
同じくセックス依存症から立ち直ろうと頑張る女、
『ブラックスネークモーン』のクリスティーナ・リッチもお忘れなく。(でもこのリッチもかつてのムチムチ体型じゃなくガリガリなんだけどね・・・)
日本からモザイク文化が消えますように・・・。








 
2014.12.15 Monday | cinema | - | -
エゴと美学---「風立ちぬ」---
『風立ちぬ』ようやくドイツでDVD出たので買った。
(日本でジブリ作品って値下げしないけど、
ドイツでは安い!ドイツ来てから全作品コンプリできたわ)
2回観た。 タバコ吸いながら観たかったわー。(゚Д゚)y-~~
結論からいえば、まあ65点くらいかに・・・。

実在の堀越二郎や堀辰雄抜きでこの作品だけについて書くとして、
のっけからド近眼の世界! わー、これほんと近眼の人にしか解からんよね、この目覚めた時の「メガネ、メガネ」感。上手い。
主人公の二郎は静かに情熱抱える少年で、
ヒコーキヒコーキで頭いっぱいで、すぐに妄想モードに突入しちゃう。
被災中もわーって飛行機見えちゃうし、火消し中にもわーってイマジナリーフレンドと会話しちゃうし。
自分の目指す道をハッキリ見定め、もうブレない、それしかない、それ以外何も興味ない!な、閉鎖的・自己中心的な人物かと思いきや、いじめられている子を助ける熱い面もあり、ちゃんと他者に目を向け気付き、手を差し伸べるという行為が描かれている。
(被災して、汽車から絹と菜緒子を助ける、パン屋の前にいる子ども達にシベリアをあげようとする行為も同じく)
しかし、他者の内面、心に気付くことができてるかというと、そうではないのだ。
(妹には「薄情だ」、本庄には「偽善だ」、黒川には「エゴイズムだ」と言われている)
しかしそれをまともに聞いてないし、それを深く考えて追及するでもなく、その場で別な意味合いのことを言ってはぐらかす。
おい、二郎、おまえもっとちゃんと人の話、聞け。
あと妹との約束を忘れる、時間に遅れる、「4月中にくればいいとのことでしたので」と新入社員にあるまじきマイペース度。

菜緒子との出会いの時、彼女がふとフランス語の詩を口に出すと、二郎はさっとそれを返す。これでもう菜緒子は二郎に惚れたも同然なのだが、二郎はその時お絹さんに魅かれてるんよね。
これ意外よね。もう帽子キャッチの時点でお互い一目惚れかと思いきや、この時は菜緒子が二郎の帽子をキャッチして恋に落ち、軽井沢で二郎が菜緒子の帽子をキャッチして頭にかぶって、やっと両想いになるんよね。
二郎がお絹さんに魅かれてるって描き方もすごく淡いからよく解かんないんだけど、この時に二郎が「お絹さん」と呼ぶことはあっても、菜緒子の名前も聞かないし、年少の菜緒子に重いトランクを運ばせたり、お絹さんに水をあげて、ついでに、って感じで菜緒子にも水を与えたりして、二年後にシャツやら計算尺やらを返してもらった時も、頭に浮かんだのは菜緒子の姿ではなく、お絹さん。
菜緒子に再開した時も、菜緒子はすぐに二郎に気付くけど、二郎は気付かない。
菜緒子はもうすでに二郎に惚れてるから、彼を誘い出してちゃんと気を引くことに成功、その後も結構大事な場面は菜緒子リードで恋愛が進む。(結局こっちから行動しないと、全然こっちの意を汲んでくれないんだから!って感じ)
通り雨の中、菜緒子が必死で「お絹さんは結婚してもう子供もいるのよ、もう脈なしよ」的なことを匂わせるのだが、彼は聞いてない。
(たぶんこの時にはもう二郎の心は菜緒子に傾いているので、お絹さんのことはどうでもいいのかもしれないが)
そしてプロポーズする時も「最初に会った時から好きだった」みたいなことを簡単に言っちゃうけど、や、たぶん菜緒子知ってるから。あんたがお絹さんのこと好きだったの知ってるから、みたいな・・・。
菜緒子はきっとこの人がふわふわしてるのを知ってる。
自分の半径3メートルくらいのことしか目に入らず、あとはもう飛行機で頭の中いっぱいなの知ってる、だから山に居る時に「手紙は会いたいだのなんだの書いてるけど、あとはすぐに仕事の話。このままじゃこの人の中で私の存在はどんどん薄くなっていく」と気付き、山を降りる。
二郎が行動力を起こすのは、いつも菜緒子から連絡があってからであって、実際行動力があるのは菜緒子の方なんである。
菜緒子は一緒に暮らすようになっても、決して二郎の飛行機愛と対抗しようとかしないし、献身的に支えようとかもしないし、ただ、そこにいる。もう惚れてるからね、なんだっていいんでしょう。
それだけで二郎には充分な救いになったし、彼女がいなければ出来なかったと口にするのは本心だろう。

美しい飛行機を作りたい、ただそれだけ。
政治にも世情にもあまり関心は無い。
(ここらへん、司馬遼太郎の「燃えよ剣」で描かれる土方歳三とカブる。土方は移りゆく政治世情に関心は無い、ただ喧嘩に勝つ、戦に勝つ、いかに一太刀で正確に人を斬るか、にしか興味は無い。そして土方も二郎も、この時代でなければ、もっと自由に自分の求める美学を追求できたと思う)
ただ飛行機を作りたい、でもフリーランスではないから、それはやっぱり時代の流れに沿った、会社の要求だったり、国の要求だったりに叶う物を作っていかなくてはいけないわけで、お金だって彼らが出してくれるから、自分の作りたい飛行機に挑戦できるわけだし(秘密警察から匿う服部が言うように、会社に役に立つ間は守ってもらえるが、役立たずになったら明日は無し)、「全力を尽くし」身を粉にして連日連夜働いて、自分のために(でも結局は国のために)男は働く。
菜緒子のお父さんが「男は仕事してなんぼ」みたいなこと言うけど、やっぱりそういう背負ってる物への忠誠心というか、自分の熱意と美学を持って励む姿はかっこいいと思う。
だから確かに妹の目から見れば、「菜緒子さんをほったらかしにして」となるんだろうが、菜緒子だってそういう父の姿を見てきて、「働いてる二郎さんの顔が好き」なんであって、それで十分なんよね。
これ若い時に観たらきっと「この男、なんて自己中で冷徹で思いやりがないんだろー」とか思ってたかもしれないな。

以下雑感:
宮崎作品に必須の芯の強いハキハキした女性、(黒川の嫁さんとか二郎の妹とか)がちゃんと出てきて良かった。
監督、飛行機で橋の下くぐるの、ホント好きだよね。
服部さん渋すぎ。「服部です」の登場の仕方、ほんま痺れるで。
上司黒川がいいキャラだった。(あのメガネがラピュタのドーラの船にいる技師のじいちゃんとか、「紅の豚」のフィオのじいちゃんとかを思い出す。)
お絹さんを迎えにきて背負っていった男の人カッコよすぎ。
本庄男前すぎ。
設計した飛行機が失敗して失意の内に軽井沢に休養に来た二郎、そこでカストルプに「最初うちひしがれてたけど、今は治った。恋してるでしょ」ってハッキリ突っ込まれて「ハイ」と答える潔さ・・・。
ここで日本人なら「いやいや、とんでもない」とかめっちゃはぐらかしそうだけど、そうすっと物語進まんからね・・・。プロポーズもその場でしてまえって感じですかね。
ドイツ語、簡単だから理解できた。「解かる、解かるぞ!(ムスカ風)」
音楽が「紅の豚」っぽくて良かった。カプローニの夢の雰囲気も「紅の豚」っぽい。
最後に零戦が出てきて大号泣。
「美しい」ものは「美しい」。これはもう背景とか目的とか動機とかそういうの一切関係なく、そう言える。
(この作品でタバコがどうだのとか、戦争賛美だのとか言ってる人は、もうなんか映画とか一生観て欲しくないね!! 第七芸術ですから!芸術なの!)
庵野さんの喋り方と、「耳をすませば」の立花隆の喋り方がカブる。
メガネ度では草壁タツオを超えた。
やっぱこの顎のラインと後頭部の毛のボリュームなんよね!!

個人的にヒドイ事を書くと、菜緒子が喀血して汽車で東京に向かう際に二郎が泣くけど、あれは哀しくて泣いてるんじゃなくて「なんで!今この大事な時に!今からがめっちゃいい時なんだよ!なのにこのタイミングで!」っていう悔し涙だと思う。
二郎はB型だと思う。

ここまでアンチクライマックスを貫く作品もそうないよね。
基本、二郎の心情は徹底的に描かれないし、二郎が心情を吐露するのは夢の中のカプローニにであって、現実の人にではない。
今までの宮崎作品では、主人公の内情や手紙の内容がナレーションとして流れていたが、そういうのも一切ないので、ものすごく淡白な出来になっているが、よーく注意して観れば、二郎は決して冷たい男でも感情に疎いわけでもなく、菜緒子を大切に想って愛していることは描かれている。
でもね、結局口に出してなんぼなんですよ。
「きれいだ、きれいだ」なんて繰り返してなくて、ちゃんともっと言葉にした方がいいですね、あと二郎もっと人の話を聞け。

年末にこれ街の映画館でやるので、ドイツ人に混じって観てこようと思う。
ドイツ人の反応よ、いかに。(客入るんかな)
欧米では男女の恋愛の表現はもっと大きいので、きっとこの二郎のような態度の男は理解されなさそうである。

てかUSA版、声ジョセフゴードンレヴィットなの??
ひーー、英語版も欲しくなるやん!!














 
2014.12.13 Saturday | cinema | - | -
"The Grand Budapest Hotel"
『グランド・ブダペスト・ホテル』
なんとドイツ製作、撮影もドイツであったそうな。
ウェス・アンダーソン作品中、最高傑作でしょう。
やっぱり屋内撮影の方が向いてる気がする、この人。
全カットに置いて、小道具&小物&衣装&インテリア等の美術、
人物配置、キャメラワーク、切り返し、完璧です。
隙なし。完・璧。彼の美意識に完敗です。
なため、どこを切り取っても立派なスチール写真になるよ。
昔のホテルより、ジュード・ロウが訪れる斜陽のホテルの感じが、めっちゃツボ。全部好み。本当にあったら行きたい。こういう所で独り死にたいものです。

今までも可愛い&ほのぼのな中に血なまぐさいシチュエーションを差し込んできたり、ちょっとしんみりさせたり、シュールすぎて笑えなかったり、政治的だったりってのはあったけど、
この作品にはそれがもうギュッと詰め込まれてる。
字幕なしなので、レイフ・ファインズが早口すぎて、
時に理解不能な点もあったけども、物語は追える。
いつものウェス映画常連俳優の登場にほっこり、
ジェフ・ゴールドブラムの老けっぷりにビックリ。
個人的にはウィリアム・デフォーとハーヴェイ・カイテルの渋いおっさん2人が良かったな〜。かっこいい。しかもなんか色っぽいし。
ラース・フォン・トリアーの映画に出て以降、
デフォーを見る自分の目が明らかに変わってきた気がス。
マチュー・アマルリックのなんだか秘密を抱えていそうなあの目は、今回も十二分に発揮されておりました。

女優さんは美しいティルダ・スウィントンがあえての老けメイクで、彼女であった必要があったのか・・・。(『プロメテウス』のガイ・ピアース並みに疑問)
シアーシャ・ローナン(『つぐない』)がめちゃ可愛かった。
お菓子もお菓子の箱もオシャレ。
日本の映画館ではさぞかしグッズが売れたでしょうな。
あと、『アデル ブルーは熱い色』(これも素晴らしい映画)の
レア・セドゥが出てたんだけど、
見てる時は全然気付かなくて、後で知った。印象が全然違う。
そんな旬のパルムドール女優をサラッて使うあたりも憎い。
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この映画で、ウェスはもう今までのように、
"好きな人は好き"、"オシャレ映画好み"、の枠を超えて
万人ウケする作家へと昇りつめたような気がします。
初期の冴えないオタクビジュアルはどこへやら、
今じゃすっかり垢ぬけておしゃれさんに☆
(くるりの岸田繁の変化みたいだね!)
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2014.10.07 Tuesday | cinema | - | -
『BECK』
水曜以降、家から一歩たりとも外に出ておりません。
完全に引き籠っております。
まだまだ親知らず抜いた後の腫れは引かず。
顔が四角いまま。これ会社勤めの人とかどうするんだろう?
ジョギングシューズが手に入ったのに、走りに行けないよ(泣)
走りたくてウズウズする・・・。

でも家におるので、ずっと読書。
あと『BECK』観た。漫画はまだ読んでないんだけど。
どっちが先が良かったんだろう。
とりあえずレスポールかっけーな!ってことで。
ギャリギャリギュリギュリかっけーよ!
(個人的にはテレキャス信奉なんだけど)
クラウザーさんの映画以来初めて、観るより音聴いて熱くなれた。
(脚本とか演出とかはともかく)
ずっとずっとギターソロだけ聴いてたい。

FUJIROCK行きたいなー・・・。
過去には毎年行ってたのにな。
子どもが大きくなったら一緒に行きたい。
夏に帰国しなきゃだけど。
「グラストみたいなフェスを作りたくて」って劇中で言ってたけど、
グラストに行った身としては、FUJIの魅力はあの日本ならではの雰囲気、他のどのフェスにも似ない独特の雰囲気なんよね。あれが好き。
グラストはただただ広大なんだけど、FUJIは森深くって感じなので、
日本の村祭り的な匂いがすんのよね。奥に行けば行くほど。
飯も美味いし。あー行きたい。

あとドラムの中村蒼がヤバすぎた。
可愛すぎた。他の映画ではそんな気にならなかったけど、
髪型のせいなんだろうか。こういう口元好きなんよね。
完璧犬顔やん。日本犬顔やん。あかんあかん。
試しに色々写真見たけど、特にピンとこないので、
格別この映画での彼が良いんだろうな、個人的に。
ジュノンボーイだそうですが・・・。(苦手顔が多い)
肝心のボーカルの音消しは演出らしいけど、
そこ一番みんな聴きたいんじゃないの?っていう。
どーなんすかね。最後の最後で聴かせると思いきや無かったし。
歌ってる顔は良かったけどね。喉仏とかね。女子はそこ見るです。
手後ろで組むのは明らかにリアムのスタイルからなんだろーな。
漫画も完結してるし、今度読もうと思う。

それにしてもギターはやはり男に与えられた楽器だとつくづく思うわ。羨ましい。やっぱりバンドっていいな。






 
2014.09.14 Sunday | cinema | - | -
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